wreath_hrko’s diary

母と娘のダイアリーです

自宅で介護するということ

母が父を自宅で介護しています

 

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私を含め、子世帯はそれぞれ車で1時間程度の距離に住んでおり

なるべく実家に顔を出すようにはしていますが

それぞれに事情があり、仕事もあってなかなか難しいです

交代で週に1度行ければ良い方です

 

母はそれまでも自分の母親を40年近く自宅で介護していました

101歳で大往生した私の祖母は朝、ウトウトしながら母に歯磨きをしてもらっている最中に呼吸が止まりました

 

私から見ても祖母の晩年はとても穏やかな日々で、ゆっくりゆっくり歳を取っていました 

脳梗塞も糖尿病も高血圧もあったはずですが、最後にはすべて消えてしまったようでした

 

肌もすべすべ、機嫌よく、いつも清潔な布団の中で

暑くもなく寒くもなく

おばあちゃん幸せだったね、と思います

 

 

 

祖母が亡くなって介護の日々がついに終わったと思いきや

次は父の番

 

 

昨年父が家の中で転んで入院しました

もともと過去に脳梗塞をやっていて弱ってはいたのですが

入院してあっという間にしぼんでしまい、元気がなくなりました

 

頭はしっかりしているはずなのに

目の焦点が合っていないというか・・・

 

病院で最初に見たとき、父だと分かりませんでした

 

次第に声掛けに対する反応も鈍くなり、

作業療法士さんにも「認知症が入ってますね」と言われました

 

 

 

でも、家族から見ると、そうではないと分かりました

いま置かれている状況がショックで、思考が止まってしまっている

 

大部屋で他のお年寄りに混ざっていると、ほんとうにただの「おじいちゃん」でしかないんですね

同じ寝間着で同じように呆然とした表情で寝ているお年寄りのなかで

皆とてもそっくりに思えるのですが、実はこのお一人お一人に家族があって、それぞれに強い個性があるはずなのになあと思いました

 

 

そんなこんなで父はひと月ほど入院していましたが、コロナのこともあってある日、別の病院へ転院してほしい、と言われました

 

転院先の病棟では一旦入院したら家族の見舞いは禁止とのこと

 

ケアワーカーさんなども登場して、次々と今後の予定が組まれていきました。

転院日の決定、先生との面談、車いすでの移送の手配

こちらは不慣れなので「仰る通りについて行きます」というスタンスだったのですが、

直前になって母が「パパがかわいそう」と言い始めました

 

ぐいぐいと事を進めてくれるケアワーカーさんの前ではとても言い出せないのですが、実際は父のこれからを思ってとても胸を痛めていたのです

 

「あと1か月もこんな風だったら死んでしまう」と心配する母

家でも外でもいつも穏やかなのですが、実は芯が非常に強いです

 

ということで、他の全員が反対する中、押し切って父を自宅に連れて帰りました

 

(つづきは次回)