wreath_hrko’s diary

母と娘のダイアリーです

ピアノ 80歳の挑戦

母からキーボードを買った、と聞いたのはもう3,4年前のこと

 

ただでさえ物の多い実家に

また大物を迎えたか

 

と 内心苦笑したような気もします

 

ちょうど色々と雑事に追われていたころで、

そのときは私もまともに話を聞かず 

そのまますっかり忘れていました

 

実家に行ったときにも キーボードの存在は目に留まりませんでした

おそらく一度も見かけていません

 

 

半年ほど前だったか、ふとピアノの話になりました

 

 

「私もキーボードあるけどね」 と話はじめた母

 

「えっそうだっけ」と私

「買ったの?」 

「買ったよ」 

「へ~ いつ?」

「だいぶ前よ」



とそこまで話して 突然ハッと記憶がよみがえり

そうだ、買ったと言っていた 

と思い出しました

 

 

しかしながら

 

「ちっとも弾けるようにならん・・

教材も付いてて高かったけど、難しくてさっぱりよ」

 

とのこと

 

 

「どんなキーボードなの?

そもそも どこにあるの」 

 

(というか そもそも居間に本物のアップライトピアノがあるのですが それは無視?)

 

と聞くと 

二階の、今は倉庫化しているかつての私の部屋に案内してくれました

 

 

ばーん と置かれていたのは卓上のキーボード

かなり大きいです

楽譜もたくさんセットになっていた らしいですが

 

 

その楽譜は・・行方不明とのこと

どこいったか分からんようになった そうです

(なぜ?)


 

そして、そのキーボード

スイッチがたくさん付いている

私でさえ(という私もいい歳ですが)操作に迷いそうなほどのボタンの多さ

 

ラインでスタンプを返すので精一杯なのに

これはお年寄りには無理でしょうよ・・

 

 

「何を弾きたかったの?」とたずねると

なんでもよいけど、広告見てたら弾いてみたいと思った

とのこと

 

新聞の広告か何かを見て注文したもようです

 

キーボードに全く罪はありません

高機能でおそらく素晴らしい商品です

ただ 使いこなせません・・

 

 

新品のままのキーボード 

せっかく我が家にやって来たのに

倉庫で埃をかぶっているのもかわいそう

 

電源を入れて 私が試しに弾いてみました

 

アップライトピアノとは違う電子的な音

でも鍵盤が軽いので

弾きやすいといえば 弾きやすい 

 

 

母は私たち子どもが 昔 弾いていた曲をよく覚えていて、

私が「こういうのあったね」とちょっと弾いてみると

「ああそれ よく弾いとったね~」と懐かしそう

 

しばらく一緒に口ずさみました

何十年も前に弾いた曲なのに

1曲まるまる覚えているものです

(弾けないけれど歌える)

歌い終わってもまだ嬉しさで興奮冷めやらぬ私たち

 

「これくらいなら、私が来た時に一緒に練習しようか?」

 

と言ってみましたが

「そうは言ってもなかなか~」

と遠慮する母

 

 

で、非常に前置きが長いですが

 

 

80歳ですが やって出来なくもないかも

そしてボケ防止にも良いかも

という私の期待もあり

 

母 愛用のタブレットを使って練習ができる、

簡単な練習アプリのような、

気長に続けられる、

何かないか?

 

と探していて見つけたのが今のお教室です

習いに行くのはまず無理ですし

断然安いので 即決 

 

何が良いかというと

 

アプリだと見守りがないので続きませんが

人間の先生が付いてくれるのです

励ましのお便り(コメントですね)をくださるのです

 

 

その後 私も仲間入りし

私の方が夢中になってしまい

母を放っておいたまま どんどん進んでしまっています

ごめんなさいねお母様

 

つぎに行ったとき必ず

練習サポートしますね